製作過程をなるべくオープンに、かつコストを上げる要因となる手戻りをなるべく減らす工夫をしています。進め方はケースバイケースですが、大体次のような流れが多いです。


1。ヒアリング
全工程の中で一番大切です。ゴールを正しく設定しないと、走り出しても目的地にたどり着けません。また、私が理解した「正解」と、クライアント様が考えていらっしゃる「正解」がずれていては、目も当てられません。手を動かす前に、要件をなるべくクリアにしておくと、イメージが湧きやすくなりますし間違った方面でアイディアを探すロスを防ぐことができます。基本的に、メールなどのやり取りにプラスして、可能であれば30分ほどZoomやMeetなどでのオンラインミーティングをお願いしております。ベルリン在住のため、日本時間15時(夏時間)もしくは16時以降(冬時間)でのMTGをお願いしております。
基本的に以下のような項目を伺います。
・動画で取り上げる、製品/技術/研究 の詳しい内容 
・動画のご希望内容(決まっていない場合、当方から提案いたします)
・ご希望納期 (例 xx月の学会で見せたい)
・私がいただけるデーターや資料(例 製品などの3Dデーター、ナレーション原稿 など)
製品/技術/研究 の 特に伝えたい 長所/ポイント
・競合他社の情報
・動画の使用場面と対象 バリエーション(言語など)の有無
・参考動画の有無、テイストなどのご希望(当方より提案可能)
・ご予算が先に決まっている場合、先にご教示ください。ご予算内で可能な表現を当方より提案することも可能です。


2。リサーチ 大まかな動画内容選定
ヒアリングと並行し、当方にて必要なリサーチをいたします。製品/技術/研究 の理解を深めるとともに、他の製品や研究で、参考になりそうなものを探し、かつ表現がバッティングしないようリストアップします。また、画像のテイストや作り込み度などのイメージを共有できるよう、参考となる画像を探し、イメージボードの元となる情報を集めます。


3。見積もり提示
クライアント様と上記1。2。についてのやり取りを何度か繰り返し、だいたいの動画の枠組みや必要作業の洗い出しが済みましたら、当方より正確なお見積りを発行いたします。企画案・内容書が必要な場合、この時点で制作いたします。音楽やナレーションなどを当方から外注する場合、あらかじめ外注先と金額を合意してから見積書を制作しています。通常最初にいただいたご連絡から2度目か3度目の連絡で、大体xx円からoo円あたりだと思います、と、金額の目安をお伝えできるかと思いますが、場合やご希望によっては、簡単な絵コンテを製作後、正式に予算決定、といった場合もございます。

4。イメージボードと絵コンテ製作
イメージボードを共有し、絵コンテを制作します。可能でありましたら、この時点で「決定権を持つ方」にも一度確認いただき、方向性に間違いないか、ご確認お願いいたします。絵コンテにOKが出た後の動画内容の変更は、基本的に追加料金となってしまいますので、この時点でしっかりと内容確認をお願いいたします。製薬会社様など、そういった進め方がむずがしい場合は、あらかじめおっしゃってください、最初の見積の時点で「手戻り作業の可能性」を加味した見積書を提示させていただきます。音楽やナレーションと合わせる必要がある場合など、Vコンテ(ビデオ形式のコンテ)を制作する場合もあります。


5。モデリング・ライティングなどアニメーション付け前の下準備
必要部分をモデリングし、主要なシーンの鍵となる画からテストレンダリングを行なってゆきます。この辺りまでには、google driveなどストレージサービスを使い、to do listやテストレンダリングフォルダなどを共有フォルダを整備します。テストレンダリングフォルダはお手数ですが2日に1回はチェックいただき、「なんか違う」と感じましたらなるべく早く連絡をお願いいたします。
3DCGは、「モデリング」「ライティング」など積み木を一つ一つ積み重ねていくような作業が多く、作業が進んでから「やっぱりこのモデルのここちょっとだけ変更してください」となった場合、小さな変更にみえても、最悪の場合「積み木が崩れてしまうのでデーター1から全て作り直し」になってしまう場合すらあります。そういったケースを防ぐために、作業中も要所要所でクライアント様側でチェックをお願いしておりますが、決定権を持った方のチェックが最終形でないと難しい場合など、あらかじめおっしゃっていただけますと助かります、なるべく後から変更のきく形にデーターを制作するなど、あらかじめ対策を取れる場合もあるためです。
ある程度の大きさのプロジェクト(だいたい70万円以上のボリューム)などは、このあたりで「前払金」として全体の1/3もしくは1/4の請求書を書かさせていただく場合があります。見積書を書く時点で、「シーンxxまでの静止画像テストレンダリングにOKが出た後 前払金として全体の金額の1/4の請求書を書かせてください」など、あらかじめお話しさせていただきます。


5。アニメーション、仮レンダリング 
やっとビデオの形になってきます。アニメーションテストのため通常毎日就寝時間を使用してテストレンダリングにかけ、毎日もしくは2日に一度はテストレンダリングフォルダーにアップします。まだ修正の必要があるシーンも、私の方から「まだxxとxxとooを修正しますが今の時点の仮レンダリングアップしました」と、方向性確認のためアップする場合も多いです。時間的余裕があるプロジェクトの場合、画像の荒い仮レンダリングを仮編集して全体を通しでチェックし、OKが出た後最終レンダリングにかけますが、納期まで時間がないプロジェクトなどは、シーンごとに仮レンダリングOKが出た時点で最終レンダリングにかける場合もあります。

6。最終レンダリング
プロジェクトによっては、外部のレンダーファームを使用する場合と、夜間・週末を使用して自分でレンダリングをかける場合とがあります。パーツとしての3DCG納品の場合、多くがこの時点で納品、検品、プロジェクト終了、という形になります。

7。編集 音声などとの合成、必要とあれば字幕制作など
出来上がった最終レンダリングを編集合成し、プロジェクトにより字幕をつける、音声を入れる、SE作業をする、色を整える、などの作業をします。字幕はクライアント様側でつけたい、など色々ご希望のある場合もあるかと思います、ご相談ください。
8。最終データー出力、納品
通常はデーターが大きくなく取り扱いのしやすいMP4と、将来的に他の動画のパーツとして使う際使用していただくためのMOVデーターを納品します。ご希望とありましたらクライアント様側などで字幕など操作していただけるよう、AfterEffectsのプロジェクトデーターなどもUSBに入れてお渡しいたします。見積もりの時点でご相談くださいませ。